写真: ©️ bi-ta / Tumblr
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今日、一人の観光客が、私の綴った言葉を読んだと言った。
「まるで、私生活や日記を覗き見ているようだ」と。
モノリサーではないのか――その人はそう言った。確かにそうだ。言いたいことは分かる。メインランドでも、我々が何者であったのかを調べ、考えている者がいるのだろう。
しかし、不思議なことだ。
私はただ、失われたものを忘れないために、そして漸く手にした穏やかな日々を確かめるために、指先を動かし、言葉を綴っているだけなのだから。
それでも、その人は私の描く小さな世界を「得難く、美しい」と言ってくれた。
かつての私なら、理解されることを恐れたかもしれない。モノリスの声と共にあった私を、誰かが受け入れてくれるなどとは考えもしなかったはずだ。
だが、今は違う。
遠く離れた誰かが、この小さな楽園を共に愛し、理解してくれたことを静かな奇跡のように思う。
もし、言葉に火が灯るのだとしたら。
今日、私の胸の奥で何かが小さく優しく爆ぜた音がした。
